コロナ禍で既存事業に人員と場所の余白が生まれ、その活用先として高齢者向け配食事業を検討しました。個人が一人で働く開業ではなく、会社の新しい一事業としての加盟判断でした。
こんなFC運用を、
加盟前に想像
できますか。
今日は、私とシルバーライフのFC紛争を時系列で追い、3回のワークで本部の改善策を考えます。各自がまず2分でQRから初期回答を送り、その回答を持ち寄って5〜6分話し合い、1チーム1つの代表回答にまとめます。最後は、良い本部なら何を説明・確認・記録するかに戻します。
本件は係争中です。本ページは原告側の経験と提出資料をもとにした研修用整理であり、因果関係や法的評価が裁判所によって確定したものではありません。法律相談ではありません。録画・転載・再配布は、主催者と合意した範囲に限ります。
ワークは「個人でQR送信 → 回答を持ち寄る → チーム代表1回答」です。
最初にQRから氏名と所属部署・チームを1回登録します。問いが出たら、まず全員が2分間、話し合わずに選択肢1つと理由1文を送信します。2分で受付を終了し、その回答を持ち寄って5〜6分話し合います。全8チームはそれぞれ代表回答を1つ決め、各Workで2〜3チームが30秒で共有します。個人回答は氏名・所属と紐づけて運営卓とCSVに保存し、当日集計と株式会社アクア研修改善レポートに限って利用します。回答本文に第三者名・店舗名・相手方個人名を書かないでください。データは30日後に自動削除します。
氏名・所属を登録
前日に発行した実QRを読み込み、Work開始まで待機します
先に、関係性の地図を作ります。
本件は、私とシルバーライフの「FC本部と加盟店」の関係から始まりました。ここを短く飛ばすと、後の仮差押や閉店の話が急に見えます。まず、FC関係、継続取引、解約通知、同時期の別事業を同じ時系列に置きます。
2020年6月から2024年9月まで、52か月にわたり毎月の加盟会費を支払ってきました。2024年8月に解約通知が届き、9月に解除が主張されるまでは、長く取引を続けてきたFC本部と加盟店でした。
2024年8月16日の未入金通知にはすぐ対応し、15時44分に入金確認が取れました。ところが翌朝7時54分、解約通知とともに300万円、休店同意金200万円、3日以内の回答期限などが示されました。
加盟当時、会社はlocabox、ちょい酒、にくや、セルフ酒、レクエルド、さしよりの6店舗を運営していました。2025年に最後まで残っていたのが、3期連続で増収増益だった「さしより」です。
FCだけを営む会社ではありませんでした。
2020年4月、会社が運営していた6店舗です。この事業基盤の上に、新しいFC事業を加える判断でした。
低糖質料理専門店 locabox
日本酒バーちょい酒
一枚焼肉にくや
果実酒飲み放題セルフ酒
カフェレクエルド
スナックさしより会社の一事業として見ると、数字はかなり魅力的でした。
加盟判断は、自分が体を入れて稼ぐ生業としてではなく、コロナ禍で余った人員・施設リソースをどう活かすかという会社の判断でした。そこに、高齢者向け配食、上場企業、店舗網の規模、売上モデル、継続率として示された項目が並びます。
入口で聞いたのは、「柔らかなチェーン」という物語でした。
2020年4月18日のオンライン説明会では、「契約書はペラペラ」「柔らかなチェーン」「人間らしい対応」という趣旨の説明とともに、月商100〜150万円、手残り60〜90万円、店舗継続率91.5%というモデルが示されました。
コロナ禍でも需要が見込める高齢者向け配食、上場企業の信用、魅力的な数字。この3つが重なり、会社の人員と施設を活かせる新事業だと受け止めました。
違約金300万円も、「例外的な悪質ケースのため」と説明されました。
4月20日のメールでは、契約書は厳しく書かれていても、実際は人間らしい対応を心がけると説明されました。違約金300万円についても、ノウハウ目的で加盟してすぐ解約するような例外を防ぐためだと受け止めています。
その説明を信頼し、4月28日に加盟契約を締結しました。後に問題になるのは、契約書の文字だけではなく、この入口の説明と出口での対応がどれほど離れていたかです。
Work 1までに見るのは、対応が変わる順番です。
一つずつ見ると、加盟前の説明、撤退相談、支払いの遅れ、解約通知は別々の出来事に見えます。けれど、時系列で並べると「どこで信頼が壊れ始めたのか」が見えやすくなります。
4月
柔らかな対応、魅力的な収益モデル、高い継続率。加盟者から見れば、「長く安心して続けられる本部」に見える入口でした。

この説明を受けたら、どこまで根拠を確認しますか。
→ 28日
メールで運用の柔軟さと違約金の例外性を説明され、その言葉が契約判断の土台になりました。入口では、撤退時に別名目の費用や短い回答期限が示されるとは想像していませんでした。

契約前に伝えた安心材料を、出口でも守れるか。
再検証
原告側が有価証券報告書などから平均月商や店舗の入替状況を再計算すると、説明会のモデル値とは差がありました。大切なのは、どちらが正しいと即断することではなく、「モデル」「平均」「継続率」の定義を加盟前に揃えることです。

数字の対象店舗、期間、費用範囲を説明できるか。
12月
12月14日10時18分、事業からの撤退を相談しました。10時34分には、契約書にない「休店同意金」75万円と、分割時の金利5%・7%・9%が示されました。私は3案のうち引継ぎを選びましたが、引継ぎ先は見つかりませんでした。

撤退条件を、加盟前に文書で説明していたか。
〜2024年9月
撤退相談の後も、約4年間にわたり毎月の加盟会費を払い続けました。遅延が一度もなかったという話ではありません。しかし、本部と加盟店は、単発の取引ではなく、長い支払履歴と協議のある継続関係でした。
1回の遅れだけでなく、4年以上の履歴全体を見る。
8月16日
未入金通知とシステム停止を受け、1時間29分で是正しています。ここで見るのは、遅延があったかどうかだけではありません。是正した後に、確認・警告・対話のどの段階を踏んだかです。
是正後に、対話・確認・警告の段階を踏んだか。
7:54
通知には、損害賠償金300万円、休店同意金200万円、分割金利8%・10%・14%、連帯保証人、3日以内の回答期限が並んでいました。52か月続いた本部と加盟店の関係が、一夜で法的対立へ変わった場面です。

本部として、どの条件をどの順番で説明すべきか。
「支払いが遅れたか」だけでなく、入口でどんな安心が示され、4年以上の関係をどう評価し、是正の翌朝になぜ強い条件へ進んだのか。その順番を共有してから答えてください。
本部として、このケースで最優先に改善すべき対応はどれですか?
まず自分の優先順位を1つ選びます。正解探しではなく、「なぜそれを先に直すのか」の違いをチームで比べます。
個人QR:A〜Dを1つ+「その対応が最優先だと思う理由」を1文。討議前の自分の判断として送ります。
- 個人でQR送信話し合う前に、1つ選び理由1文を送る。2分で受付終了。
- チーム討議各自が送った回答を順番に共有し、代表回答1つを作る。
- 代表回答とフィードバック全8チームが1回答を準備。チーム1・2が30秒で共有し、登壇者が解説する。
支払う意思を伝えても請求書が出ないまま、約10か月後に仮差押へ進みました。
解約通知後、弁護士を通じて「契約は有効であり、ロイヤリティを支払う用意がある」と伝え、請求書の発行を求めました。その後に何が確認され、何が確認されないまま強い手続きへ進んだのかを追います。
2024年9月、弁護士を立てて、解除と300万円請求に異議を伝えました。
9月13日の内容証明では、遅延はいずれも短期間で金額も限定的であり、契約を解除するほどの重大な違反ではないと主張しました。12月9日にはさらに、「契約は有効です。ロイヤリティを支払う用意があります。請求書を発行してください」と通知しています。
これは「支払いを拒否した」という話ではありません。契約と請求の前提を争いながらも、通常の支払いを続けるための請求書と支払方法を求めていた、という状態でした。
「請求書を出してください」から、事業の日常が崩れるまで。
この27分は、法的手続きの説明だけではありません。通常の請求を求めた加盟店に対し、300万円の仮差押が行われ、その約1か月半後に会社内で何が起きたのかを、会話の記録まで含めて追います。
9月〜12月
9月13日に代理人から解除への異議を通知。12月9日には、契約が続いている前提でロイヤリティを支払う意思と、請求書の発行要請を改めて伝えました。これに対し、通常の請求書・期限・振込先を示す回答は確認できませんでした。

請求書、期限、振込先、支払条件を整理したか。
6月
6月4日に東京地方裁判所へ申立て、6月16日に命令が発令。銀行2口座の回答を合わせると、差押時点で拘束対象となった既存預金は27万7,345円でした。請求300万円に対し、実際に押さえられたのはその約9.2%です。

300万円の権利、財産散逸の恐れ、事業への影響を確認したか。
差押時点の既存預金が拘束された後も口座の入出金自体は続きました。ただし金融機関担当者からは、再度の仮差押に備えて別口座を使うこと、対応しなければ融資の期限の利益に影響する可能性があることを説明されました。
金額だけでなく、事業用口座の信用と資金管理が不安定になった。
午前
午前1時6分、S氏は伝票チェックを終え、スタッフの歩合計算を依頼。午前7時8分、私も「歩合、了解しました」と返しています。仮差押の話が表に出る前の、通常の業務連絡でした。

S氏は、この時点では仮差押を知りませんでした。
100万円
私が不足を伝えると、S氏は「さしよりが赤字になる月はないよね」「何かに使っているのか」と確認しながら、「半分ずつ50万円ずつ立て替える?」と提案しました。実際に100万円を立て替え、その金額は8月15日に返済しています。

黒字事業なのに、なぜスタッフ報酬が足りないのか。
電話後
LINEの後、電話で会社の資金状況と仮差押の事実を説明しました。S氏の陳述書では、この電話で初めて仮差押を知ったとされています。その日のうちに退職届が作成され、会社は別事業の継続判断まで迫られることになります。

店長・管理者・共同創業者が抜けた事業を続けられるか。
長い支払履歴、請求書発行要請、300万円の仮差押、金融機関の説明、スタッフ報酬不足、退職届。強い手続きへ進む前に、本部が確認すべき情報は何だったのかを考えてください。
あなたが本部担当者なら、仮差押を申請する前に最も重視する確認はどれですか?
個人では最優先を1つ選びます。チームでは回答の違いを比べ、申請前の「2段階チェック」にまとめます。
個人QR:A〜Dを1つ+「確認できないまま進めると何が危険か」を1文。討議前の判断を残します。
- 個人でQR送信話し合う前に、最重要1つと危険を1文で送る。2分で受付終了。
- チーム討議回答を共有し、必須確認2つと確認する順番を決める。
- 代表回答とフィードバック全8チームが1回答を準備。チーム3〜5が30秒で共有する。
黒字でも、事業を支える人が抜けると続けられません。
退職届が作られた7月31日から、閉鎖決議までは約40日あります。会社はすぐ閉店を決めたのではなく、立替金の返済や和解案の検討をしながら継続方法を探しました。
S氏は、単なる従業員ではありませんでした。
約9年間働いた店長であり、スタッフをまとめる事業責任者、株式50%を持つ共同創業者、そして風営法上の管理者でした。管理者が欠けた場合は14日以内に代替者を選任する必要があり、現場運営と法的要件の両方を担っていました。
売上や利益が残っていても、その人の顧客関係・現場判断・管理者資格を短期間で置き換えることはできません。
300万円の仮差押は、50万円の和解を断った6日後に取り下げられました。
仮差押は約3か月維持されました。9月2日に50万円の和解案が届き、9月5日に受け入れず、9月11日に取下げが受理されました。ここでは意図を決めつけず、確認できる順番と説明の違いを見ます。
300万円を主張しながら、和解案は50万円でした。
50万円を支払えば仮差押を取り下げる内容の和解案を検討しましたが、口外禁止や清算条項を含む条件を受け入れず、9月5日に拒絶しました。3日後に取下書が作られ、6日後に裁判所で受理されています。
本訴答弁書は「仮差押が奏功しなかったため」と説明し、別手続の答弁書では「任意弁済・和解成立の期待のもとに維持した」と説明しています。この二つの説明をどう整合させるかが、現在の争点の一つです。
元取締役管理部長の陳述書は、「通常なら何をするか」を示します。
この元役員は本件を直接担当した人物ではありません。陳述書の役割は、通常の違約金回収なら、減額交渉、分割条件、合意書、請求書、支払期限、振込先を整理して進めるという社内実務の背景を示すことです。
その通常過程と、本件で請求書を求めた後に仮差押へ進んだ経過を比べることで、「なぜこの順番だったのか」を本部に説明してもらう構造になります。
2026年6月、会社自身も違約金運用の変更を公表しました。
公開動画では、通常の違約金は1店舗90万〜100万円台前半、撤退者約30名を採用し、入社した人は違約金不要という説明がありました。同日のリリースでは、一定条件を満たす撤退について「中途解約時の違約金を原則発生させない運用に変更」と公表しています。
本件の300万円請求と並べると、違約金の金額や発生条件が固定ではなく、運用判断で変わり得ることを会社自身の言葉から考える材料になります。
最後に残る問いは、加盟店を責める前に説明できるかです。
甲42上、「受取補償金」は2017〜2025年累計で約10.3億円ですが、科目内訳は分からず、違約金や加盟店負担金だけの金額ではありません。だからこそ、数字を煽りに使うのではなく、どの契約・どの条件・どの手順で発生した収入なのかを説明できる運用が必要です。
裁判所への甲42の直接到達・編綴は確認中です。本番では、確認できた状態だけを伝えます。
株式会社アクアで、明日から最優先で始める仕組みはどれですか?
個人では仕組みを1つ選びます。チームでは「いつ/誰が/何を/どこに記録する」まで具体化し、実際の運用ルールにします。
個人QR:A〜Eを1つ+「その仕組みが、誰を・どんな問題から守るか」を1文。討議前の判断を残します。
- 個人でQR送信話し合う前に、最優先1つと守れる相手・問題を送る。2分で受付終了。
- チーム討議各自の回答を共有し、担当・タイミング・記録先・承認者を1文にする。
- 代表回答とフィードバックチーム6〜8が30秒で共有。登壇者は「担当が明確/記録が残る/双方を守る」の3点で返す。
今日のゴールは、怖がることではなく、見極められるようになること。
良い本部は、良い時だけではなく、うまくいかない時の対応で信頼されます。今日の3回の入力は、説明、記録、撤退ルールを見直す手がかりになります。



